こんにちは、“たこひら”です。
私達、四人家族は、次女の誕生を機に、夫婦共に短時間勤務に切り替え、それに伴う世帯 収入の大幅な減少に直面しました。その結果、お金の管理と家計改善の重要性に目覚め、まずは無料のFP相談に飛び込みました。ここでは、無料FP相談を利用するにあたって犯したミスと、その後自らが踏み出した家計改善のステップの概要を紹介します。
私の失敗は次のようなものでした。
- 無料だと思って準備を怠った
- 目的を明確にしていなかった
- 何も勉強せずにすべてを丸投げした
- なぜ無料なのかを考えていなかった
これらの失敗から得た教訓を共有し、同じ過ちを避け、自己責任に基づく家計管理の重要性を訴えます。この記事で最も伝えたい教訓は、次の通りです。
自身の家計の改善を他人任せにしない
自分自身以上に自分のお金のことを真剣に考えてくれる人はいない
私の結論としては、FPに頼らなくとも、家計の管理や優良な金融商品にアクセスすることは十分に可能です。
それでは、詳しく紹介していきます。
FP相談の仕組みと背景理解
家計の見直しや改善を考えたとき、多くの方が無料FP相談の利用を検討することでしょう。しかし、無料相談のメリットを最大限に活かすには、その仕組みを理解し、適切な準備と心構えが必要です。
FP(ファイナンシャルプランナー)とは
FP(ファイナンシャルプランナー)は、個人や家族が経済的な目標を達成するために、資産運用、保険、税金、住宅ローンなどのアドバイスを提供します。彼らは、お金に関する包括的な知識を持ち、顧客の現在の財務状況を分析し、将来の目標達成に向けた計画を策定します。
無料FP相談のビジネスモデル
無料FP相談の提供背景には、主に二つの目的があります。一つは、顧客との信頼関係を築き、将来的に有料のファイナンシャルプランニングサービスや金融商品の販売につなげるため。もう一つは、金融機関やFP事務所が顧客の資産状況を把握し、その情報をもとにしたマーケティング戦略を練るためです。つまり、無料相談は、相談者にとってもFPにとっても、双方に利益がある関係性を築く出発点となります。
有料プランと金融商品販売の実態
無料相談後に提案されることが多いのは、有料のファイナンシャルプランニングサービスや、保険、投資信託などの金融商品です。FPはこれらの販売やサービス提供を通じて収益を上げます。特に、保険商品や投資信託の手数料がFPの主要な収入源の一つになっています。
無料FP相談は、正しく活用すれば家計改善の強力なツールとなります。しかし、そのメリットを享受するためには、サービスの背景と仕組みを理解し、賢い消費者として行動することが求められます。自分の財務状況を客観的に分析し、目標に向けて具体的な計画を立てる過程で、FPの専門的な知見とアドバイスは非常に価値があります。ただし、そのアドバイスが自分の人生の目標や価値観に基づいているかどうかを判断するのは、最終的には自分自身です。無料FP相談を受ける際は、その点を常に念頭に置くことが大切です。
無料FP相談での失敗談
無料FP相談を受けるにあたって、私たちはいくつかの大きなミスを犯しました。これらのミスは、家計改善のプロセスにおいて重要な教訓となりました。
準備の重要性と学び
最初の失敗は、無料だからといって準備を怠ったことです。無料FP相談を受ける前に、自分たちの家計をしっかりと把握しておくべきでした。具体的には、月々の収入と支出のリストアップ、貯蓄の状況、投資に関する情報などを整理して、相談に臨むべきでした。しかし、私たちは何も準備せずにFPのもとを訪れたため、具体的なアドバイスを受けることができませんでした。
目的の明確化の必要性
二つ目の失敗は、相談の目的を明確にしていなかったことです。家計改善という大まかな目標はあったものの、具体的に何を求めてFP相談を受けたいのか、どのような結果を期待しているのかを自問自答していませんでした。結果として、相談は漠然としたものになり、私たちのニーズに合った具体的なアドバイスを得ることができませんでした。
自己学習の欠如とその影響
三つ目の失敗は、自分で何も勉強せずにすべてをFPに丸投げしたことです。家計改善や資産運用についての基本的な知識もない状態で相談に臨んだため、FPからの提案やアドバイスを理解し、適切に活用することができませんでした。また、FPの提案する金融商品が本当に自分たちにとって最適なのかを判断することもできませんでした。
無料サービスの背景理解不足とその後悔
最後に、無料FP相談がなぜ無料なのか、その背景を考えていなかったことです。無料FP相談は、FP事務所や金融機関が顧客獲得のために提供しているサービスであり、相談を通じて金融商品を販売する可能性があることを理解していませんでした。このことから、FPの提案するプランや商品に対して、より批判的な目を持つべきでした。
本当に何も準備をしていなかった私は、現在の家計の状況も将来の見通しも持たずに、FPのもとを訪れました。FPは、収入や支出、ライフイベントなど多くの情報をヒアリングし、わかりやすく表にまとめたり、アドバイスをくれたりといった手助けをしてくれます。しかし、現在の家計状況を正確に把握したり、自身のライフイベントを想像したり、将来のお金について具体的に考えたりすることは自分自身が行わなければなりません。ここを他人任せにしてしまうと、作成されたライフプラン表は一般的な家庭を想定した汎用的なものになり、予算を立てる上で明確な指針になりません。また、不安ばかりを煽られ、勧められるまま不要な金融商品に加入してしまう可能性もあります。無料FP相談を受けた当時の私は、これらの点について理解していませんでした。その結果、得られた成果は、元々加入していた保険よりも安価なものに乗り換えるだけでした。
これらの失敗から学んだ教訓は、無料FP相談を受ける際には、事前準備と自己学習が非常に重要であるということです。また、自分たちの家計や資産に関する情報を明確にし、相談の目的を具体化することが必要です。そして、無料サービスの背景を理解し、提案される金融商品に対して批判的な目を持つことも大切です。これらのポイントを心掛けることで、FP相談をより有意義なものにすることができます。
自己改善への転換点
無料FP相談の経験は、私たち家族にとって大きな転換点となりました。相談での失敗から学んだことは、家計改善の過程における自分たち自身で責任を持つことの重要性です。以下、私たちが踏み出した家計改善へのステップの概要を紹介します。
支出の洗い出しと分析方法
最初のステップは、支出の洗い出しから始まりました。私たちは、毎日の生活で発生する全ての支出を記録し始めました。この過程で使用したのは、「マネーフォワード ME」という家計簿アプリです。このアプリのおかげで、クレジットカードや銀行口座の情報を一元管理し、自動で支出を追跡することができました。支出をカテゴリ別に分類し、固定費と変動費を明確に区別することで、どこにお金が流れているのか、そしてどの支出が不必要であるかを客観的に判断することができました。
「マネーフォワード ME」の活用は、私たち家族にとって非常に有効でした。このアプリを使うことで、日々の支出が自動で記録され、どのカテゴリにどれだけのお金を使っているかが一目瞭然になりました。また、月ごとの支出をグラフで確認することができ、家計管理のモチベーション維持にもつながりました。
固定費と変動費の見直し
支出を洗い出した結果、毎月定期的に発生するサブスクリプションサービスや保険料、通信費など、見直し可能な固定費がいくつか見つかりました。使っていないサブスクサービスの解約、保険の見直し、通信費のプラン変更などを行い、支出を大幅に削減することができました。これらの支出を減らすことで、毎月の家計に余裕が生まれ、貯蓄や投資への資金を確保することが可能になりました。また、食費に関しても、コンビニでの頻繁な買い物を控えることで、家計の無駄を省くことができました。
不必要な支出の削減と優先順位の設定
家計の見直しでは、固定費や不必要な支出の削減だけでなく、収入に見合った生活を心がけることが求められます。そのためには、自分たちにとって本当に価値のあるものを見つめ直し、価値観に基づいた予算配分をすることが大切です。住居費、食費、日用品、美容や衣服、娯楽や趣味など生活を豊かにする項目について考え、これらの支出を予算内で管理することが肝心です。
家計の見直しは、日々の支出を賢く管理し、収入に見合った満足できる生活を送るためのバランスを見つけることにあります。そして、それは同時に、将来への備えと安心を確保するためにも重要です。
ライフプランの作成とその重要性
次のステップは、ライフプランの作成です。ライフプラン作成は、個人や家族の将来の夢や目標を実現するためのロードマップです。このプロセスを通じて、将来必要となる資金の見積もりを立て、それに基づいた貯蓄や投資計画を策定します。しかし、無料FP相談での失敗を経験して初めて、このプロセスが自分自身にしかできないことを理解しました。
ライフプラン作成プロセス
1.自己分析
自分たちの価値観、将来の目標、夢を明確にします。これには、家族との時間を大切にすること、子どもの教育費用の準備、快適な老後の生活などが含まれるかもしれません。
2.現状の財務状況の把握
収入、支出、貯蓄、債務など、現在の財務状況を正確に理解します。
3.将来の支出予測
子どもの教育費、住宅ローンの返済、老後の生活費など、将来に向けた支出を予測します。
4.資金計画の立案
必要な資金を確保するために、貯蓄と投資の計画を立てます。これには、緊急時の貯蓄、教育資金、退職資金などが含まれます。
5.実行と見直し
立てた計画に従って実行し、定期的に見直して調整します。
未来の支出予測と資金計画
予算を立てる際には、将来のあらゆるシナリオに備えるために、ライフプランの作成が欠かせません。具体的には、家電や車の修理・買い替え、子供の教育費、さらには老後の生活費など、将来にわたって発生するであろう支出を見積もる必要があります。これらに備えるため、今から少しずつ積み立てを始めることが大切です。近い将来に控えている支出は、月々や年間の予算に組み込みます。一方で、もっと遠い将来のためには、貯蓄や投資を活用して備えることが賢明です。収入が不安定になる可能性や、予期せぬ支出が増える時期も考慮に入れる必要があります。ライフステージによって、貯蓄の難易度は異なります。ですから、将来の支出を見越したライフプランを立て、計画的に準備を進めることが非常に重要です。
貯蓄と投資計画の立案
貯蓄計画では、毎月の収入から一定額を貯蓄に回すことを目標にします。一方、投資計画では、長期的な視点で資産を増やすための戦略を立てます。重要なのは、リスク許容度に応じて投資先を選択し、分散投資を心がけることです。
ライフプランに基づく日々の支出管理
ライフプランを作成した後は、その計画に基づいて日々の支出を管理します。無駄な支出を削減し、計画に沿って貯蓄や投資を行うことで、将来の目標達成に近づきます。
家計管理とライフプランの作成は、単に数字を追う行為以上のものです。それは、自分たちの価値観と将来の夢を実現するための行動計画を意味します。
結論
無料FP相談を受けたことで、我が家の財務状況と向き合うきっかけを得ることができましたが、その後の改善はすべて自分たちの手にかかっていることを痛感しました。
準備の重要性
無料だからといって軽く考えず、事前に自分たちの財務状況を整理し、何を求めているのか目的を明確にすることが重要です。また、FP相談の背景やFPのビジネスモデルを理解することで、相談をより有意義なものにすることができます。
自己学習と自己責任
他人任せにせず、自分たちで家計の見直しやライフプランの作成に取り組むことが、長期的な家計改善への道です。マネーフォワードMEなどのアプリを活用して支出を把握し、無駄を省き、必要な支出と不必要な支出を見極めることが大切です。
FPとの健全な関係性の構築
FPは貴重なアドバイスを提供してくれますが、最終的な決定は自分たちで行う必要があります。FP相談を活用する際は、自身のライフプランに基づいて、適切な質問をし、提案された内容を自分たちの状況に合わせて適応させることが重要です。
無料FP相談を通じて私たちが学んだ教訓は、他人に頼るのではなく、自分たちで家計を管理し、改善することの重要性です。家計改善は、単に支出を減らすことではなく、自分たちの生活を見直し、将来に向けて賢い選択をすることに他なりません。私たちは、無料FP相談での失敗を糧に、自分たちの家計を見直し、改善するための具体的なステップを踏み出すことができました。このプロセスを通じて、お金に関する知識を深め、より良い財務的決定を行うことができるようになりました。これからも家計管理と向き合い、より良い未来を築いていくために、学び続け、努力を続けます。
この記事が皆さんの家計改善の参考になれば幸いです。